完璧主義の沼

自分の中の完璧主義に足を取られて前に進めないってこと、よくあります。もちろん、すべてのことが完璧にこなせるわけもなく、人から見れば「なんて雑なの」って思われる部分もいっぱいあると思います。ただ、自分が気になってしまう部分に関してだけ意味もなく完璧を求めて、いつも自分で自分を苦しめているような気がします。

仕事にしても、自分で決め直したルールを過去に遡って当てはめて修正して、そんな意味のないことにたくさん時間をかけてしまう。

勉強にしても、たとえしっかり理解していたとしても、問題集を1ページ目からすべて潰していかないと気が済まなかったり。

家のことにしても、自分の手で慣れないDIYをして素人レベルのものを作るくらいなら、プロにお願いするか、完成品を買いたい。人がやったことなら、完璧でなくても構わない。

常に0か100かで物事を考えてしまう傾向があり、買ったばかりのものに小さな傷がついて自分でもびっくりするほど落ち込むというのも、きっとこういった考え方のせいなんだと思います。趣味とか、人間関係についても影響があるかもしれません。

最近こういう完璧主義な思考の無意味さがよくわかってきて、別に完璧じゃなくても構わないから、前に進むことが大事だって強く感じています。すぐに性格を直すことはできないけど、何に対してもある程度のところで「まあいいや」と思う気持ちを大事にしていきたいです。時間は無限にあるわけではないので。

そろそろそれなりのものを

もともと時計にあまり興味はありませんでした。それでもそろそろそれなりのものを身に付けないとってずっと考えていました。もう30代の大人なんだし。

興味がないとはいえ、好みは一応あって、ごちゃごちゃしたデザインよりもシンプルなものを好みます(これは時計に限らずなんでもそうです)。日付はあると便利だから欲しい。文字盤は白で。手首が細い方なので、サイズはそんなに大きくない方がいい。

また、時計は趣味としてではなく実用的に使いたいので、すぐに時間がずれるようなものは嫌。だから、機械式ではなくてクオーツがいいと考えていました。

そんなとき出会った、この時計。

f:id:aotch:20170403212920j:image

グランドセイコーのSBGX059。去年の12月に買いました。「最高の普通」というブランドコンセプトの通り、一見地味で、わかる人にだけわかる感じが気に入っています(でもやっぱり時計好きな人はすぐに気付きますね。買った日の翌日、初めて職場に着けていったらすぐに食い付かれました)。仕事で何か嫌なことがあっても、この時計を眺めてたらいくらか回復できそうです。

シンプルなので、なかなか飽きも来ないと思います。今のところ他の時計を買う予定はなく、ずっと使い続けたいと思っています。一生ものですね。

こういう高級な(少なくとも僕にとってはだいぶ高級です)時計を買ったことがなかったので、買ったばかりの頃はほんの少しの傷でひどく落ち込んでいました。これから末長く付き合っていくんだから、そんな小さなことにいちいちくよくよしていてはやっていけないのに。今では更に細かい傷が増え、わりとどうでもよくなってきています。図太くなりました。

ふとん

朝 あたたかなふとんから

やっとの思いで這い出して

電車の中でもうとうとと

夢の世界へ帰ろうと

 

苦いコーヒーを飲み干して

重いまぶたをこじ開けて

昨日もぐっすり寝たのにな

朝からあくびが止まらない

 

誰かと話をしていても

難しい顔をしていても

頭の中ではいつだって

ふとんに思いを馳せている

 

お腹いっぱいの昼下がり

睡魔と闘ってるうちに

いつの間にやら日は落ちて

足早に家路を急いだ

 

ふかふかのふとんが待っている

疲れたからだを受け止めて

パジャマに着替えて飛び込め

すべてを投げ出して飛び込め

箱根でふやけた僕の決意

2年前から、お酒を飲むのをやめていました。体を壊したというわけではありません。理由は、いろいろあったと思うんですが、今となってはどれもぼんやりしています。

f:id:aotch:20170403213353j:image

とは言っても、仕事上の付き合いでは飲みすぎない程度に飲んでいました。自分から飲むことだけは、2年以上していなかったということです。

その決意が崩れ去ったのは、昨年末のことです。

昨年の12月30日から31日大晦日にかけて、箱根の温泉旅館に行ってきました。「金乃竹塔ノ澤」というところです。久々にキャンプに行く、という選択肢もなくはなかったのですが、慌ただしい師走を必死で駆け抜けた我々には、キャンプに行く気力は残っていませんでした。極寒の中テントを張ったり、火をおこしたりするには、我々は疲れすぎていました。

旅館に到着して、案内されたラウンジで、ウェルカムドリンクはどれにするか聞かれ、いくつか選択肢があったのですが、何をとち狂ったか、あるいは何か諦めのようなものを感じたのか、それとも何か新たな希望のようなものを見出したのか、そのときの心情をはっきりと思い出すことはできませんが、

「スパークリングワイン」

と何の迷いもなくオーダーしている僕がいました。

f:id:aotch:20170129230103j:image

この瞬間、僕の禁酒生活はいとも簡単に幕を閉じたのでした。

f:id:aotch:20170206233322j:image

部屋についている露天風呂は、竹林に囲まれていて、それは現実の世界と我々とを切り離す高い壁のようで、なんとも穏やかで居心地のよい空間でした。全身がふやけるまで、何度も何度も入りました。 

f:id:aotch:20170403213428j:image

f:id:aotch:20170129230537j:image

ベッドは低めでマットレスの固さもほどよく、寝心地がよかったです。ペグを打ってテントを張らなくても、すでに寝どころが用意されている——当たり前ですね。自分達の手で空間を作り出す楽しさもありますが、これはこれでいいものです。

その後、夕食のときにもビールと日本酒を、部屋に帰ってからも赤ワインを飲んで、自分で自分に巻き付けた鎖がぼろぼろと崩れ落ちていくのを感じながら、箱根で素敵な夜を過ごしました。 

f:id:aotch:20170129230726j:image

妻の名前

妻と結婚して7年。付き合い始めて11年になります。

付き合い始めたのは、雨の日の夜でした。僕はまだ21歳で、未来のことを真剣に考えていませんでした。

ちょうど4年付き合って、付き合い始めた日と同じ日に籍を入れました。結婚式は僕の故郷の長野で挙げたのですが、当時仕事が忙しく(今もわりとそうですが)、前日の夜まで東京で仕事をしていたのを覚えています。

それから7年。2度の引っ越しを経て、今はおととし購入したマンションで暮らしています。子供はまだいません。結婚する前と変わることなく、一緒に歳を重ねています。

f:id:aotch:20170403213521j:image

喧嘩をすることもなく、人からはよく「すごいね」と言われますが、ただ単純に気が合うんだと思います。

似ているところも多いんですが、違うところも多々あって、例えば僕に比べて妻はオプティミストで、僕がくよくよと考え込んで海の底に沈んでしまったときに、よく引っ張り上げてもらっています。これから先も、何があっても大丈夫だって、漠然と考えています。

ところで、妻の名前ですが、将来結婚するならこの名前の人とって、子供の頃から思っていた名前なんです、不思議なことに。占いとか運命とか、まったく信じないのですが、こんなことってあるんですね。