箱根でふやけた僕の決意

2年前から、お酒を飲むのをやめていました。体を壊したというわけではありません。理由は、いろいろあったと思うんですが、今となってはどれもぼんやりしています。

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とは言っても、仕事上の付き合いでは飲みすぎない程度に飲んでいました。自分から飲むことだけは、2年以上していなかったということです。

その決意が崩れ去ったのは、昨年末のことです。

昨年の12月30日から31日大晦日にかけて、箱根の温泉旅館に行ってきました。「金乃竹塔ノ澤」というところです。久々にキャンプに行く、という選択肢もなくはなかったのですが、慌ただしい師走を必死で駆け抜けた我々には、キャンプに行く気力は残っていませんでした。極寒の中テントを張ったり、火をおこしたりするには、我々は疲れすぎていました。

旅館に到着して、案内されたラウンジで、ウェルカムドリンクはどれにするか聞かれ、いくつか選択肢があったのですが、何をとち狂ったか、あるいは何か諦めのようなものを感じたのか、それとも何か新たな希望のようなものを見出したのか、そのときの心情をはっきりと思い出すことはできませんが、

「スパークリングワイン」

と何の迷いもなくオーダーしている僕がいました。

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この瞬間、僕の禁酒生活はいとも簡単に幕を閉じたのでした。

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部屋についている露天風呂は、竹林に囲まれていて、それは現実の世界と我々とを切り離す高い壁のようで、なんとも穏やかで居心地のよい空間でした。全身がふやけるまで、何度も何度も入りました。 

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ベッドは低めでマットレスの固さもほどよく、寝心地がよかったです。ペグを打ってテントを張らなくても、すでに寝どころが用意されている——当たり前ですね。自分達の手で空間を作り出す楽しさもありますが、これはこれでいいものです。

その後、夕食のときにもビールと日本酒を、部屋に帰ってからも赤ワインを飲んで、自分で自分に巻き付けた鎖がぼろぼろと崩れ落ちていくのを感じながら、箱根で素敵な夜を過ごしました。 

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