確定申告に殺される

こんな時間なのにぎゅうぎゅう詰め

みなそれぞれの仕事を背負って

今日から明日に変わる瞬間

最寄り駅のホームに降り立った

 

皮のめくれた指先で

電卓を叩き続けて

血のにじんだ眼球で

画面を睨みつけて

 

カレンダーが襲いかかってくる

時計の針が襲いかかってくる

曜日感覚を失って

平衡感覚を失って

 

不足資料と申告期限との狭間で

一週間が一瞬だ

喉の奥に焦燥感を覚えて

吹き出物は吹き出続けた

 

熟睡を許されぬ28日間

うなだれている暇などない

1件終われば5件増える

確定申告に殺される