しびれていたい

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買ったばかりの小説を持って

開店したばかりの朝のカフェで

コーヒーをゆっくり飲みながら

非現実の世界の中を泳いでいたい

荒波のようなメタファーに溺れて

朝っぱらからしびれていたい

 

まぶたを閉じた暗闇の中で

眠れない夜の無音の中で

僕の開きっぱなしの両耳に

大きなヘッドフォンをつけてほしい

迷路のようなポリリズムに迷い込んで

朝が来るまでしびれていたい

 

そんな小説がどこにもないなら

そんな音楽がどこにもないなら

僕の心の見えないところに

強めの麻酔を打ってほしい

痛みもざわめきも感じなくなって

朝から晩までしびれていたい