税理士試験に殺される

だいぶご無沙汰しております。

今年も、税理士試験が終わりました。受験された皆様、1年間お疲れ様でした。

ここでは昨年の試験結果について何も報告していませんでしたが、何も報告しないということは、まあそういうことです。予想通り、だめだったです。

今年の受験科目は法人と固定。法人は4回目、固定は初です。

昨年結果的に記念受験となってしまった国徴を捨て、新たに今年の1月から始めた固定。

初めての科目だし、できれば生の講義を受けたかったのですが、法人の方で昨年の本試験後の9月から既に通学していて(年内上級演習コース)、固定も通学にすると仕事をしながらだとなかなかきつい、あと講義の時間帯も被っている、ということで、固定はWEBにしました。

できるだけ配信日に視聴して、答練は毎回提出するようにしました。計算の解答用紙が理論と同様ただの罫線しかないというのが新鮮で、自分の好きなように書けて、そんなところが自分に合っていたのか、わりと楽しく勉強を進められました。科目選択のときにはいろいろと悩みましたが、国徴から科目変更してよかったなと思いました。

春頃だったでしょうか、妻が突然、漢方合格を果たしました。「薬膳・漢方検定」というのがありまして、その検定試験にかなりの高得点で合格したのです。早く自分も合格しなければと、強く感じました。

激務の確定申告の季節が終わり、3月決算法人の申告(5月、6月)もなんとか終わり、そんな中でも法人はほぼ毎週日曜日にT新宿校で朝から夕方まで、固定は自宅で、時には電車やスタバなどでWEBの講義を見て、勉強を続けてきました。

6月のTの全国公開模試では、法人はS、固定はAという評価でした。法人は何度も受験していますが、お恥ずかしながらSをいただいたのは初めてのことだったので、今年はもしかしたら可能性があるんじゃないかと感激し、その成績表の紙を本試験までずっとiPhoneの待受画面にしておりました。見るたび、勇気をもらえるように。あ、今もまだそうですね。早く変えないと。

お隣の学校(O)の全統も受けてみたり、Tの直前のオプション講座をすべて申し込んでみたりと、今年は例年よりも気合を入れてフルスロットルで全速力で駆け抜けていた7月。理マスがいくつかに引きちぎれ、セロハンテープで補強しつつ暗記を続けました。こんなに理マスが傷んだのは初めてです。これまで、法人の理論って大して暗記していませんでした。今思うと。

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海の日を含む三連休がありましたね。当然毎日机に向かって勉強しました。そうしたら、少し腰が痛くなったのです。かがむと痛むかなってくらい。まあそりゃなるよな、くらいにしかそのときは考えていなかったのですが、三連休が明けてから、平日仕事をしていて、日に日にその痛みは増していく一方でした。またこの頃から、夏風邪でしょうか、咳と微熱が出始めました。普段ほとんど風邪なんて引かないのに、だいぶ弱っていたんですね。

そして、それから何日か経ったある日、突然立ち上がれなくなりました。

 仕方がないので仕事はお休みして、家で突っ伏していました。トイレにも四つん這いか匍匐前進で、数分、数十分かけて行くような有様でした。もちろん勉強はお休み。横になって理論暗記をしようとしても、痛すぎてそれどころでなく、ここへ来てなんでこんなことに……と、それはそれはなかなかのヘヴィーな絶望感でした。

身動きが取れないので、藁にもすがる思いで(というと失礼ですが)、鍼灸師の先生に家まで来てもらいました。インターホンが鳴っても、オートロックの開錠ボタンを押すところまでたどり着けず(2メートルくらいの距離のところで横になっていたのですが、まったく動けませんでした)、偶然マンションの住人が出てきたところを不審者のようにこっそり入ってきていただいて、なんとか我が家までお越しいただきました。管理人さんに怪しまれたそうです。申し訳なかったです。

1時間ほど、鍼を打ってもらったり、マッサージをしてもらいました。腰痛は、寝不足が原因だったり、心因性の場合もある、というお話をされていました。確かにこのところろくに寝ていませんでした。体に負担をかけすぎていたみたいです。無理をさせすぎていた。それで体が怒って、腰を攻撃して、強制的に動けなくさせた、というようなことを仰っていました。なるほど、面白い。

「試験勉強が向いていないんですねー」とも言われ、心にまでぐさりと針を刺されました。

施術が終わり先生が帰られた後も、言われた通り安静にしていました。1時間くらい経って、少しだけでも良くなっていれば、せめてゆっくりでも歩けるようになればいいなという希望を抱き、体を起こそうとして、僕は驚愕しました。

なにひとつ、変わっていなかったのです。

混乱と悲しみで、僕は叫び出しそうでした。いや、もうすでに、痛みが走る都度よく叫んでいました。近隣住民に警察を呼ばれるんじゃないかと、ひやひやしながら。そして、意外と心に刺された針の痛みも強く、何日か引きずりました。「試験勉強が向いていないんですねー」

その後、無愛想な整骨院、高額なカイロプラクティックなどを転々として、症状は少し良くなったり、また最大級に悪くなったりを繰り返していました。せっかく申し込んだTのオプション講座に行けなかったのが悔しかったです。後日問題だけ取りに行きましたが。

痛みが完全になくなったのは、本試験の3日前くらいのことでした。まだ咳と微熱は続いていましたが(本試験当日もげほげほ咳き込んでいました)、腰の痛みがなくなったことは本当にうれしかったです。一時は、本試験で2時間座っていられないんじゃないか、下手したら本試験会場までもたどり着けないんじゃないかと危惧していたくらいなので。

(そういえば、3年前の本試験は、40度の熱が出たままでぶるぶる震えながら本試験会場にいました。思い返してみると、僕は税理士試験を命がけで受け続けているようです。)

 本試験当日。咳と微熱がまだあったので、最高のコンディション、というわけにはいきませんでしたが、それでも普段の力を出すことはできたと思います。

法人に関しては、まず計算から手を付けたのですが、なかなか個性的な問題でした。なんだか最近、普通の問題って全然出ませんね。最初の役員給与で大幅に時間をつかってしまい、焦りつつ残りの計算を片付け、理論に戻ってきたら、おや、全体的に意外と書けそうな論点、問1も問2も超Aランク、去年とは大違い(去年はCランク連発)、いいねいいねーと、焦りをかき消すために怪しげににやにやしながら理論を書き進めました。理論を書き終え、最後に全体を見直したときに、計算でひとつ修正しようとしたところがあるのですが、悩んだ結果、やっぱりそのままにしておきました。(結果的に、そこは修正しないままでよかったみたいです。こんなことのひとつで、合否が分かれるんですよね、いつも。)

固定に関しては、こちらもまず計算から手を付けました。固定は計算の最終値を出さないといけないので、必ず計算からやります。絶対に最終値を合わせるぞと、かなり慎重に、金額の転記ミスや電卓ミスに注意しながら進めました。指さし確認をしながら。計算が終わったら、80分経過していました。時間をかけすぎたかと思いましたが、周りではまだ電卓の音がしていたので、ボリュームの多い計算問題だったんだと思います。理論は、問1は簡単でしたが、問2は時間があまり残っていない中で何を書いていいのかよくわからず、数行書いて終了。

もう少しなんとかなったかもしれないなという思いも若干ありましたが、働きながら、体を壊しながら2科目同時に勉強をして、自分なりに限界までやってきた結果だと思います。今持っている力は出し切りました。燃え尽きました。灰になりました。試験の日の午後は家で寝ているような寝ていないような生きているような生きていないような状態で、からっぽになって過ごしました。日が暮れていくのをぼんやり眺めていました。

これまででいちばん、解答を確認したくないなという思いが強かったです。死に物狂いでやってきた勉強が一気に無になるのが怖かったんだと思います。

一夜明け、少し元気が出たのでしょうか。やっぱり気になって、TとOの解答速報が続々WEBに上がってきていたので、仕事中にちらっと確認しました(昨日のことですね)。

そして今日、朝から本試験問題を一から解き直してみて、解答を復元して、自己採点してみました。

自分で△としたところは点数に含めず厳しめに採点をした結果、法人は、Tはボーダーと合格確実の間(若干ボーダー寄り)、Oはちょうど合格確実ラインでした。もっとひどい結果を予想していました。決して安心できるような点ではありませんが、これまで4回受験した中では、いちばん期待できそうです。可能性を信じて、冬を待ちます。

一方固定は、Tはボーダーを若干下回り、Oはちょうどボーダーでした。理論の問2を少しでも得点できていれば、ボーダーは上回れました。が、仕方ないですね。悔いはないです。計算で満点を取れたはずなので、固定に向いていないということはなさそうです。

さて、今日からお盆休みですが、早くこの夏風邪らしきものを治さないといけないですね。本試験後はぼーっとしていることに罪悪感を覚えて、常にそわそわしてしまいますが、休むときは休まないといけないですね。しっかりと、意識して。

そして今回何より思ったのは、早く税理士試験を終わらせないと、いつか死んでしまうな、ということです。7月あたりに。

税理士試験に殺されてしまう。